日本酒が美容に良いわけ
はじめに...
日本文化の一つである日本酒は日本特有の製造法で地域により様々な種類の日本酒を楽しめます。
今、この日本酒が美容成分としても注目され多数の日本酒を使用したスキンケア商品も発売されています。
この記事では日本文化である日本酒を広めたいと思い、日本酒と美肌効果についての情報をまとめてみました。日本酒に含まれる各美容成分について詳しくまとめてみました。
＊目次＊
日本酒について
日本酒は主に米と水と麹を熟成させて作る飲み物の事で、料理の調味料としても用いられています。日本全国では日々様々な種類の日本酒が製造されており、各地の地酒として特色のある商品が流通しています。
種類がたくさんあるので自分の好みにあった日本酒を探すもの一つの楽しみです。
・日本酒の製造過程について
米を麹菌により糖化させる
↓
糖を酵母が発酵させアルコールを生成する
ざっくり説明するとこのように糖化とアルコール発酵の化学反応が同時に起き日本酒が作られます。
とてもシンプルな製造過程に見えますが、実際には一つ一つの操作が複雑でそれにより口当たりや香りが変化して様ざまな日本酒が生まれます。
次に日本酒に主に含まれる成分について調べてみました。
日本酒の美肌成分
日本酒には多くのアミノ酸が豊富に含まれており美容効果があると言われています。
そこで日本酒に含まれる美容効果の高い成分をまとめて見ました。
α-EG
... おこめから日本酒が作られる際に生産されるα-エチル-D-グルコシドのことをいいます。日本酒の旨味成分で人の皮膚真皮層のコラーゲンを増やす効果が確認されています。
α-EGを含む美容品
shu re
α-EGの美容効果を論文発表した金沢工科大学 尾関健二教授とのコラボ商品
参考・引用
セリン
...多くのタンパク質中に少量ずつ含まれているが、特に絹たんぱく質であるセリシンに多く含まれています。非必須アミノ酸であり、グルコース（ブドウ糖）から生合成され、分解されるとグリシンが生成します。
美容効果としても注目され天然保湿因子(NMF)の主成分で、角質内の水分や油分を保持して、肌のバリア機能を強める働きをする。NMFは年齢を重ねるにつれて減少します。
セリンは肌の保湿成分であるグリシンの原料として使用されています。
また認知症予防効果も期待されています。セリンは生体内でアミノ酸や、多くの生体成分の原料となります。例えば、脳機能に重要なフォスファチジルセリンの前駆体もセリンです。ホスファチジルセリンは、脳神経細胞で情報伝達の効率化・高速化に機能しています。そのため情報損失の防止、情報伝達の高速化、という認知症などの予防に効果があるようです。
セリン含有食品
セリンは大豆製品に多く含まれています。また非必須アミノ酸ですので、体内でも合成することができます。セリンが代謝されて合成されるホスファチジルセリンも大豆に多く含まれています。
また卵やお肉などのたんぱく質が豊富に含まれる食品に含まれています。
セリン含有食品１〜３位
『１』卵
『２』乳類
『３』大豆
引用・参考
アミノ酸の種類と機能｜アミノ酸ナビ｜研究開発｜協和発酵バイオ株式会社
健康食品の素材・原料-脳の活性化に 「ホスファチジルセリン」-受託製造OEMの三生医薬
αGG
...酵母菌によって作られる糖アルコールの一種「α－グルコシルグリセロール」（αGG）です。、清酒や味噌、みりんなどに含まれる食品由来の微量成分で、保湿性に優れているので肌にうるおいを与えて、ハリ・ツヤをもたらし、真皮コラーゲン・ヒアルロン酸の産生促進など、肌に優れた効果を持っています。
細胞の再生や血流増加、汗腺の活性化効果などを促す「インスリン様成長因子－1」（IGF－1）が増加することが知られています。
熱を加えても分解しないため料理に使用しても摂取することができます。
フェルラ酸
...フェルラ酸は他のフェノール類のように抗酸化作用を持っています。
アスコルビン酸とビタミンEと共存することで酸化ストレスを減らし、皮膚を守る作用があります。
酸化ストレスは老化と深い関係が考えられています。酸化ストレスはDNAの損傷や癌の原因の一つで細胞の老化を促します。そのためフェルラ酸は皮膚のなどの老化を防ぎ若々しさを保つ作用があると考えられます。
一般的にフェルラ酸は穀物類に多く含まれていると言われています。
お米にも多く含まれているため、お米を原料とする日本酒に豊富に含まれています。
コウジ酸
...コウジ酸は麹菌がグルコースなどの糖を発酵させる段階では生成される物質です。
その美容効果が認められ、美白剤等の化粧品等で使用されています。
美容効果
・メラニンの抑制
メラニン合成酵素であるチロシナーゼの活性を抑制し、メラニンの生成を抑える作用が知られています。
・皮膚の改善
皮膚の黄色化や透明度低下にも改善効果があることが考えられています。
コウジ酸を摂取するには
お酒や塩麹、発酵食品など麹を使用した食品に多く含まれています。
今流行りの飲む化粧品こと甘酒にもたっぷりと含まれています。
また現在ではサプリや化粧品での摂取が可能です。
アルブチン
...1989年、厚生労働省から美白成分としても承認されており、美白化粧品などにもよく使われていますね。ハイドロキノンにブドウ糖が結合しているため、別名「ハイドロキノン糖誘導体」とも呼ばれています。
IGF-1
...組織細胞の分裂や成長の促進、傷ついた組織の修復と改善する働きがある重要なホルモンの一つ。髪の発毛や育成、抜け毛対策としても期待できます。IGF-1効果を高めるアデノシンは、他のお酒よりも日本酒に多く含まれています。
この他にも日本酒は身体を温めたり、血行促進に効果があります。
日本酒の美容方法
そのまま飲む
１８０mL程度が適量のようです。
飲み過ぎは逆効果なのでくれぐれも量を調節するように心がけましょう。
化粧水として使用する
日本酒はお肌につけることでも効果があるようです。（肌に塗る場合は50倍に薄めるといいそうです）
日本酒はアルコール度数が高いため痛みにくい食品です。普段の化粧水と混ぜて使用することで日本酒の美白効果を手軽に感じることができます。
また手づくりの化粧水を作ってみても面白いかもしれないですね。
日本酒を飲む際の注意点
日本酒はビールやカクテルなどと比べると非常にアルコール度数が高く、物によっては甘みが強いため飲みやすいお酒です。
くれぐれも飲みすぎに注意して楽しく飲酒してください。
日本酒と一括りにしてもたくさんの銘柄があります。
ぜひこの機会に好きな日本酒で美肌を目指しましょう。
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引用、参考
